物件王の既存サイトのメンテナンス業務を担当しています。2022年4月に、中途採用で物件王に入社しました。
物件王のWebディレクターの仕事内容と役割
一般的なWebディレクターは、新規サイトの立ち上げを中心に、クライアントへのヒアリング・企画提案・デザイン確認・公開までの全工程を管理する「制作進行のリーダー」です。
サイトを“ゼロから作る”というクリエイティブ要素が大きく、制作会社では花形の職種でもあります。一方で、私のWebディレクターとしての業務は「運用と改善」を軸としています。
既に公開されたサイトを安全・正確・スピーディに運営し続けることが主なミッションです。そのため、一般的な制作ディレクターが“作る力”を求められるのに対して、物件王のディレクターには“支える力”が求められます。
お客様の要望を整理し、背景を理解し、海外の開発チームに正確に伝える。小さな修正一つにも「誰が・いつ・どのように対応するか」を明確にし、サイト運営全体を滞りなく進めていく、“現場の司令官”のような存在です。
海外コーダーとの連携
物件王では、Webコーダーさんの多くは海外(フィリピンやベトナム)にいる外国の方々です。
私はその海外のコーダーさんたちと日々やり取りをしています。国や文化の違いもあれば、時差もある。
最初は、言葉の壁よりも「ニュアンスの違い」に苦労しました。私はカナダに7年間住んでいた経験がある為、英語での普段のコミュニケーションには問題はありません。
ただし技術的な話、「日本人同士なら分かるよね」という微妙なニュアンスを伝えなければならない時、英語で話していても“意図”が伝わらないことが多々発生します。
伝え方と仕組みの改善
そんな中で、スムーズなコミュニケーションを取るには、「伝え方」と「仕組み」が重要だと感じています。
英語での依頼文をテンプレート化したり、何度も何度も「日本でのあたりまえ」を伝え続けたり、小さな改善を積み重ねることで、トラブルも減ってきたと感じています。
今では、離れていても“同じ方向を向いている”と実感できるチームになっています。
支える仕事の本質
一見すると地味で、表に出ることの少ない役割ですが、「誰もが安心して進められる環境を作る」そして「約束(=納期)は必ず守る」ことが最大のミッションの、会社でも重要な役割を担っていると自負しています。
お客様の「これを改善したい」を形にするため、または緊急のエラーに迅速、的確に対応するために、課題を整理し、背景を理解し、開発側に正確に伝える。時には仕様をすり合わせ、時には納期の調整も行います。
その過程で求められるのは、単なる指示出しではなく、“相手の立場を想像する力”だと感じています。
やりがいと今後の展望
物件王のディレクターは、成果物そのものをつくるわけではありません。
Webサイト制作・管理の裏で静かに支える縁の下の力持ちのような存在です。
でも、ひとつの課題がスムーズに解決された時や、お客様から「早い対応をありがとう」と言ってもらえた瞬間、その見えない努力が報われた気がします。
今後は、AIやノーコードツールなど、新しい技術も積極的に取り入れていきたいと思っています。
仕組みの力と、いつも、どこまでも誠実であることでチーム全体の負担を減らし、みんなが安心して良いものづくりに集中できるように。
そんな“縁の下の力持ち”であり続けることが、私の理想のWebディレクター像です。















