今さら聞けない!CPA、ROAS、CPC…広告運用のキソ知識

蔵田 美季子 蔵田 美季子
WEBアド
公開日:2025/12/19
 

加盟店様の広告運用を担当しております蔵田と申します。

ボランタリーチェーンの運営本部として加盟店様と接する中で、「広告レポートに並んでいる専門用語の意味が、実はよく分からない」「なんとなくで相槌を打っている」という声を耳にすることがあります。

広告運用は奥が深いですが、成果を判断するための基本の指標は実はシンプルです。

ここでは、「今さら聞けない」広告運用の基礎的な指標(KGI/KPI)について、不動産サイトの運用経験に基づいた解説を交えながらご紹介します。


1. 成果(コンバージョン)に関する指標


広告運用の最終的な目標が「成果」です。不動産サイトであれば、「会員登録」「来店予約」などがこれにあたります。

・コンバージョン (Conversion / CV): 広告を経由して達成された最終目標の数。不動産広告では、CVの「質」(例:成約につながる見込みの高い問い合わせ)を見極めることが非常に重要になります。
・コンバージョン単価 (Cost Per Acquisition / CPA): 1件のCVを獲得するためにかかった費用。

不動産業界では、このCPAが適正かどうかを判断するために、最終的な成約率やLTV(顧客生涯価値)から逆算して目標CPAを設定します。

 

・広告費用対効果 (Return On Advertising Spend / ROAS): 広告費に対して、どれだけの売上があったかを示す指標。

高額な商品を取り扱う不動産業界では、CPAと並んで、このROAS(またはROI:投資対効果)を重視した運用が求められます。

 

2. 効率に関する指標


広告を配信する際の効率性や入札の妥当性を示す指標です。

・クリック単価 (Cost Per Click / CPC): 広告が1回クリックされるたびにかかる費用。

不動産の地域ターゲティング広告では、競合が多いエリアではCPCが高くなる傾向にあります。

・クリック率 (Click Through Rate / CTR): 広告が表示された回数のうち、クリックにつながった割合。

CTRが高い広告は「ユーザーが求めている情報」である可能性が高く、品質が高いと判断されます。

 

3. 表示に関する指標


広告がどれだけユーザーに届いているかを示す指標です。

・インプレッション (Impression / Imp): 広告が画面上に表示された回数。
・インプレッションシェア (Impression Share / IS): 広告が表示される可能性があった総回数のうち、実際に表示された割合。この数値が低い場合、予算不足や入札価格の低さが原因である可能性があります。

 

私たちが提供する価値


専門の広告代行会社ではない私は、これらの指標をただ追いかけるだけでなく、加盟店様が持つ不動産ビジネスの現場の感覚と結びつけて分析します。

例えば、「CPAが高騰している」という状況一つとっても、それが「競合が増えたためか」「広告文が季節に合っていないためか」「物件情報そのものの鮮度が落ちているためか」といった、不動産専門ならではの視点で原因を切り分け、次の戦略に活かすことができます。

私たちは、「この会社なら任せられる」と思っていただけるよう、専門知識を活かした運用と、その透明性の高いレポートを通じて、皆様の事業の成長をサポートしてまいります。

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