建築業界の大転換期をどう動く?今注目の中古住宅事業で見出す活路

公開日:2026/02/18
 

いま、私たちの建築業界は、これまで経験したことがないような大きな変化の波の中にいます。

少子高齢化による人口構造の変化、止まらない建築資材の高騰、そして世界的な金利動向の行方。現在、私たちが直面している状況は、単なる一時的な不況ではなく、業界の構造そのものが根底から変わろうとしているサインかもしれません。

戦後から続いた「新築こそが最良」というモデルが限界を迎え、「家を建てる」という常識が再定義される大きな転換期がやってきました。

この変化を、これまでの努力の延長では描ききれなかった未来を切り拓くチャンスと捉える。そんな大転換期の今だからこそ、最も注目すべき「活路」が「中古住宅事業」なのです。

社会問題となっている空き家の増加や、中古住宅を自分らしく再生させるリノベーションへの関心の高まり。この時代の大きな流れを、私たちはどう味方につけるべきでしょうか。

本記事では、この大転換期を勝ち抜くための、中古住宅事業を通じた新しい時代の歩み方について具体的に紐解いていきます。


建築業界を取り巻く現状と「中古住宅」へのシフト


・新築市場の縮小と中古市場の拡大

少子高齢化と人口減少の影響により、新築住宅市場はかつてないスピードで構造的な縮小期に入っています。

一方で、良質な「既存住宅(中古住宅)」を自分らしく作り変えて住む、というライフスタイルが定着しつつあります。特にリノベーション市場は、新築にこだわらない若い世代を中心に大きく拡大しています。住宅市場の主役は明らかに「新築」から「既存の利活用」へと移り変わっています。


・金利上昇と建築費高騰が追い風に

住宅ローン金利の先行き不安や、資材・人件費の高騰は、新築を検討していた層を「中古住宅+リフォーム」という選択肢へ動かしています。
「予算内で理想の暮らしを叶えたい」というお客様にとって、中古住宅の活用は今、最も現実的で魅力的な選択肢となっているのです。

 

中古住宅事業を成功に導く「5つの戦略」


① ターゲットとニーズを絞り込む

「誰にでも合う家」ではなく、「この層に刺さる提案」を明確にしましょう。

・子育て世代(一次取得層): 新築に手が届きにくくなった層へ、「中古購入+リノベーション」で予算を抑えつつ、注文住宅のようなこだわりを実現するプランを提案します。

・シニア層(住み替え・減築層): 子供が独立した後の「広すぎる家」を、断熱性能向上やバリアフリーに特化したコンパクトな住まいへ改修するニーズを捉えます。

・空き家オーナー(資産管理層): 放置された空き家を、民泊やシェアハウス、地域密着の店舗へ再生する提案を行い、社会問題解決と収益化を両立させます。


② 物件情報の「川上」を抑える仕入れ戦略

中古住宅事業の成否は、良い物件情報をいかに早く手に入れるかにかかっています。

・不動産仲介機能の強化: 自社で仲介ができれば、レインズ(不動産流通標準情報システム)からいち早く情報を得られるだけでなく、自社の基準に合った「リノベ向き物件」を厳選して顧客に紹介できます。

・地域ネットワークの構築: 地主様や行政の「空き家バンク」と連携し、一般には出回らない未公開情報をキャッチできる体制を整えましょう。


③ 性能向上リノベーションで価値を高める

ただ綺麗にするだけでなく、「新築以上の安心」を提供することが差別化のポイントです。

・断熱・耐震・省エネ:「古い家は寒い・地震が不安」という顧客の最大の懸念を、数値(UA値や耐震等級)で示せるリノベーションによって払拭します。

・補助金制度の徹底活用:「先進的窓リノベ事業」や自治体の補助金などを駆使し、「実質いくらで性能が上がるか」を具体的に提示することで、成約率を大幅に引き上げます。


④ テクノロジーで「ワクワク」を届ける

中古物件は「完成後がイメージしにくい」のが弱点ですが、今はテクノロジーで解決できます。

・VR/ARによるバーチャル内覧:工事前の古い室内を、iPad一つで「リノベ後の完成予想図」に重ねて見せることで、顧客の購入意欲を一気に高めます。

・AIを活用したマッチング:顧客のライフスタイルから、最適なリノベプランと物件を瞬時に組み合わせるシステムを導入し、提案スピードで競合を圧倒します。


⑤ 地域社会との信頼関係を築く

空き家問題の解決など、地域貢献につながる活動は企業のブランド力に直結します。
「あの会社に相談すれば、地域の古い家も大切に活用してくれる」という認知が広がれば、チラシや広告に頼らない「紹介受注」のサイクルが生まれます。

 

実践!リフォーム・リノベーション・空き家活用の具体的手法


ここでは、中古住宅事業の具体的な3つの柱について深掘りします。

①リフォーム:高回転・高満足のメンテナンス提案

既存客(OB客)へのアプローチを強化しましょう。
水回りの交換や外壁塗装など、生活に密着した部分の改修は、次のリノベーションや建て替えの相談につながる重要な接点です。


②リノベーション:デザイン×性能による「再生」

「中古を買ってリノベ」という層に向けたワンストップサービスです。
物件探しから設計、施工、住宅ローンまでを一括で引き受ける体制が、顧客の「タイパ(タイムパフォーマンス)」ニーズに合致し、高い利益率を実現します。


③空き家活用:地域課題を収益に変える

日本全国で増え続ける放置空き家。これを単なる「ゴミ」ではなく「資産」に変える提案です。

・買取再販: 自社で買い取ってリノベし、販売する。

・サブリース: オーナーから借り上げ、リノベ後に賃貸物件として運営する。 このように、請負だけでなく「投資・運営」の視点を持つことが、将来の安定したストック収益につながります。

 

これからの工務店に求められる「建築×不動産」の形


中古住宅事業、特にリノベーションや空き家活用を主軸に据える際、避けて通れないのが「不動産仲介」です。

建築のプロが物件探しから関わることで、「この物件ならこれくらいの予算で、理想のリノベーションができる」とその場で判断できます。お客様にとっては窓口が一本化される利便性があり、工務店様にとっては「土地(物件)がないから他社へ行く」という機会損失を防ぐ、強力な武器となります。

とはいえ、工務店様がゼロから不動産事業を立ち上げるには、宅建業免許の取得だけでなく、特有の集客ノウハウや契約実務、システムの選定など、乗り越えるべき壁も少なくありません。

こうした立ち上げ時の負担を軽減し、スピーディーに事業を軌道に乗せるための「一つの選択肢」として活用されているのが物件王です。

物件王では、工務店様が「建築×不動産」という新しいモデルへスムーズに移行できるよう、以下の3つの側面からサポートを行っています。

①実務支援: ゼロから不動産実務を学べる研修や、建築受注につなげるための営業ロジックの共有。

②集客支援: 地域No.1の物件量を目指すホームページの構築と、ターゲットを絞った集客サポート。

③システム提供: 不動産実務を知り尽くしたメンバーが開発した、現場スタッフが使いやすい管理ツールの提供。

自社で試行錯誤しながら時間をかけて仕組みを作るのも一つの道ですが、こうした外部の仕組みを賢く活用することで、大転換期における「次の一手」をより確実に、かつスピーディーに進めることが可能になります。

 

まとめ:変化をチャンスに変える一歩を


住宅業界の市場変化は、決して脅威だけではありません。
新築一辺倒から脱却し、リフォーム・リノベーション、そして空き家活用までを見据えた多角的な戦略を持つことで、これまで出会うことのできなかった新しい層のお客様との接点が生まれます。

大転換期という「変化」を、自社の強みを再定義し、地域にさらに深く根ざすための「チャンス」に変えていきましょう。

もし、こうした新しい事業の形を具体化する中で、「何から着手すべきか」「効率的な集客はどう進めるべきか」といった壁に直面した際は、専門的な仕組みを活用することも有効な手段の一つです。

私たち物件王も、全国270社以上の工務店様と共に培ってきた知見を活かし、皆様の新しい歩みを支えるパートナーとしてお役に立てれば幸いです。

まずは、小さな一歩から始めてみませんか?
これからの皆様の挑戦を、心より応援しております。


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