目次
ご挨拶
システムソリューションにて開発ディレクターを担当しております廣井と申します。
物件王では、加盟店様に物件・顧客管理システムをご提供しており、日々の業務をサポートさせていただいております。
そして、加盟店様からいただくご要望を大切にし、より使いやすいシステムへと進化させることを常に心がけています。
今回は、ある加盟店様からのご要望をきっかけに、AI技術(Claude Code)を活用して開発した「画像登録アプリ」の事例をご紹介します。
※本アプリは現在、プレリリースとして試験導入を行っている段階です。
加盟店様からのご要望:「スマホで撮った写真をそのまま登録したい」
ある日、加盟店様からこんなご要望をいただきました。
「実際の現場で、スマホで撮影した物件の写真を、そのままシステムに登録できないでしょうか?今はPCに一度取り込んでから登録しているので、手間がかかって...」
物件王のシステムは、もともとPC向けに設計されていたため、スマホで撮影した写真を登録するには、
1. スマホからPCに写真を転送
2. PCで物件管理システムを開く
3. 該当物件を検索して写真を登録
という手順が必要でした。
現場で撮影したその場で登録できれば、加盟店様の業務効率は大きく向上するはず。
「これは何とかしたい!」そう思い、開発に取り掛かることにしました。
なぜClaude Codeを選んだのか?
加盟店様のご要望にできるだけ早く応えたい。
そのために、私たちは最新のAI開発ツール「Claude Code」を活用することにしました。
Claude Codeには、こんなメリットがあります:
・プログラミング初心者でも開発しやすい
・AIに対して自然言語で開発を進められる
・既存システムとの連携方法もAIが提案してくれる
・エラーが出てもAIと一緒に解決できる
・コードに日本語のコメントを付けてくれるので、後から見ても理解しやすい
特に今回は「既存の物件管理システムとの連携」が重要なポイントでした。
1から新しいシステムを作るのではなく、既存システムと上手く繋ぎ合わせる必要があったため、AIのサポートが大きな助けになると考えました。
作ったもの:スマホから物件画像を直接アップロードできるアプリ
開発した画像登録アプリの主な機能は以下の通りです:
(※現在はプレリリース版として、一部機能の調整・改善を継続しています)
【主な機能】
・物件の検索機能(物件名や住所で簡単に検索)
・物件の簡易情報確認(住所、物件種別など)
・スマホのカメラ・ライブラリと連携した画像アップロード
・登録済み画像の削除機能
・アップロードした画像は即座にPC側のシステムにも反映
これにより、加盟店様は現場でスマホで撮影した写真を、その場ですぐに物件情報に登録できるようになりました。
PCに転送する手間が完全になくなり、業務のスピードが大幅に向上しました。
AIを「開発パートナー」として活用した方法
今回の開発では、Claude Codeを「開発パートナー」として活用しました。
ステップ1:Claude Codeに「実現したいこと」を相談
最初はこんな感じで相談しました。
「スマホから物件管理システムに画像をアップロードする機能を作りたいです。既存のAPIと連携する必要があります。どのように実装すればいいですか?」
すると、Claude Codeが、
・必要な技術スタック(React、API連携方法など)
・画像アップロードの実装方法
・既存システムとの連携ポイント
を、順を追って提案してくれました。
ステップ2:具体的なコードを書いてもらう
方向性が見えたら、具体的な実装をClaude Codeにお願いしました。
「スマホのカメラで撮影した画像を選択して、既存APIにPOSTリクエストで送信するコードを書いてください」
Claude Codeは、細かい部分まで含めたコードを出力してくれます。
しかも、コードの各部分に日本語でコメントを付けてくれるので、「このコードがどんな処理をしているのか」が理解しやすいんです。
ステップ3:既存システムとの連携で苦戦したが、AIのサポートで実現
今回特に難しかったのは、既存の物件管理システムとの連携でした。
1から新しいアプリを作るのではなく、すでに稼働している物件管理システムのAPIと上手く繋げる必要があったため、認証方法やデータフォーマットの調整など、細かい仕様の確認が必要でした。
エラーが出たときも、Claude Codeにエラーメッセージを貼り付けて相談すれば、
・「このエラーは認証トークンの設定が原因です」
・「この部分をこう修正してください」
と、的確に教えてくれました。
まるで隣に優秀な先輩エンジニアがいるような感覚で、開発を進めることができました。
AIと開発する際の「リアルな注意点」
AIはとても優秀ですが、完璧ではありません。実際に開発してみて感じた注意点をお伝えします。
■AIが出したコードは「必ず自分でテストする」
AIが出力したコードをそのまま本番環境で動かすのは危険です。
私の場合も、最初にAIが出したコードでは、
・画像のファイルサイズ制限が考慮されていなかった
・特定の画像フォーマットでエラーが発生した
といった細かい問題がありました。
運用テストをしっかり行って、実際の動作を確認することが大切です。
■「何をしたいか」を具体的に伝える
AIに「画像アップロード機能を作りたい」だけ伝えても、ざっくりしすぎて期待通りの答えは返ってきません。
例えば、
・「どのシステムと連携するのか」
・「どんなデータ形式で送るのか」
・「認証はどうするのか」
を具体的に伝えることで、AIも的確なコードを提案してくれます。
■AIは「なぜそうするのか」まで教えてくれる
ただコードをコピペするだけじゃなく、「なぜこのコードが必要なのか」をAIに質問すると、理解が深まります。
私も「この FormData って何をしてるんですか?」と聞いて、画像データの送信方法を学ぶことができました。
AIは優秀な「教材」でもあるんです。
開発して得られた成果
このアプリを開発したことで、具体的にこんな成果が得られました。
■加盟店様の業務効率が大幅に向上
スマホで撮影した写真をその場ですぐに物件情報に登録できるようになり、「PCに転送する手間」が完全になくなりました。
撮影から登録までの時間が大幅に短縮され、現場での作業がスムーズになりました。
■PC側へも即座に反映
スマホからアップロードした画像は、即座にPC側の物件管理システムにも反映されます。
「アップロードしたのに画像が見れない…」などといった事も発生しません。
■加盟店様からの信頼向上
「要望を出したら、すぐに対応してくれた」という実績が、加盟店様との信頼関係をより強固なものにしました。
まとめ:加盟店様の声を大切に、技術で課題を解決する会社
AI技術(Claude Code)を活用することで、
・加盟店様のご要望に迅速に対応
・既存システムとの複雑な連携も実現
・限られた時間で実用的なアプリを開発
することができました。
物件王では、加盟店様からいただくご要望を「貴重な声」として大切にし、最新の技術を活用して課題を解決する体制を整えています。
「こんな機能があったらいいな」「この作業が大変...」
そんなご要望があれば、私たちは全力でサポートしてまいります。















